ラベル 鳥山昌克 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 鳥山昌克 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
2006年9月6日水曜日

鳥山昌克のこと(5. クラシック)

そんな日々の中で、ぼくたちが息抜きのように通った店、それが「クラシック」だ。 JR中野駅を北口に出て、サンモール商店街を抜け、中野ブロードウェイにはいる直前のわき道を左に折れると、その店はある。 ずいぶんくたびれた感じのドアを押すと、店内はいきなり真っ暗だ。しばらくして目が...
2006年9月5日火曜日

鳥山昌克のこと(4. 麻雀とAKIRAと哲学書)

その部屋でぼくたちはいつも麻雀をやっていた。 面子は奴の大学の同級生や奴と同じ下宿の住人だったりした。 しかし、そういつも面子が揃うわけもないので、やがてぼくたちは二人麻雀のルールを確立する。一定数の牌を最初に取りよけてしまうのだ。 これでいつでも麻雀の真似ごとができる、...
2006年9月4日月曜日

鳥山昌克のこと(3. さかさまの二段ベッド)

大学にはいって、ぼくたちは生まれ育った地方都市から東京に出てきた。 どこでどう道を誤ったか奴はやがて演劇をはじめ、それとともになんだか急速に哲学的になっていった。 ある日奴の部屋に行ってみると、二段ベッドが置いてある。 捨ててあったのを拾ってきたと言う。それはいいのだが、問...
2006年9月2日土曜日

鳥山昌克のこと(2. 出会い)

大学時代。 ぼくらは同じ中野区の、歩いて20分くらいのところに住んでいた。 授業に行かない日の昼間(それはつまり毎日ということだが)や飲み会のない日の夜(こちらは逆に滅多にない)など、ぼくらはしょっちゅうつるんでいた。 東中野から大久保通りを歩いて中野北口へ、深夜の山の...

鳥山昌克のこと(1. 自室にて)

午後10時。部屋のドアを誰かが叩く。 開けると、薄暗い廊下に奴が立っている。 「土産、持って来たぜ」 紙袋を差し出しながら、ぼそっと言う。 「はいれよ」 心地よい静寂を破られた腹いせに、少しだけ無愛想にぼくはそう言うと、さっさと元の位置に腰をおろす。 四畳半の...